ブラインドラグビー選手が抱える視覚障害とは
ブラインドラグビーの選手たちは、先天性の疾患や緑内障、網膜の病気など、さまざまな原因で視力や視野に障害を抱えながらプレーしています。鈴入りボールの音と仲間の声、感覚を頼りに、卓越した身体能力と緻密な連携でグラウンドを駆け抜ける彼らの「見え方」とは、どのようなものなのでしょうか。
視覚障害の主な原因
視覚障害の原因は、生まれつきのものと、人生の途中で発症するものに大きく分かれます。
代表的な疾患のひとつが「網膜色素変性症」です。遺伝性の疾患で、日本では人口10万人あたり約18.7人の患者がいると推定されています。暗いところで見えにくくなる「夜盲」から始まり、周辺の視野が徐々に狭くなり、進行すると視力そのものも低下します。 日本眼科学会。
もうひとつが「緑内障」で、日本人の中途失明原因の第1位とされています。眼圧などの要因で視神経が障害され、自覚のないまま視野が欠けていく進行性の病気です NTG40。
このほか、中心視野に暗点ができる「加齢黄斑変性症」、乳幼児期から重い視力障害を来す「レーベル先天性黒内障」、「糖尿病網膜症」や視神経の疾患など、原因は多岐にわたります。事故や病気で急に視力を失うケースもあります。
「見え方」は一人ひとり違う
視覚障害といっても、「両眼がまったく見えない」状態から「かすかに見える」状態まで、個人差はとても大きいものです。代表的な見え方のパターンは次の通りです。
- 中心暗点:視界の真ん中が欠け、文字の読み書きが困難(前が見えない)
- 視野狭窄:周囲が見えず、中心だけが残る「トンネル視」(網膜色素変性症など)
- 左右の視力差:片眼はほとんど見えず、見える側の目で周囲を把握する
- 全体的な低視力:形や色がぼんやりし、光の有無で環境を認識する
しかも多くの疾患は進行性で、時間とともに見え方が変化します。照明や環境によって見えやすさが変わることもあり、同じ選手でも日によってコンディションが異なります。だからこそ選手たちは、自分の見え方を仲間と共有しながらプレーしているのです。
音と声が生むチームプレー
視覚に頼れない分、競技では聴覚とコミュニケーションが命綱になります。ボールには鈴が仕込まれており、動くたびに鳴る音でボールやボールキャリアの位置を把握します。パスの場面では「○○!パス!」、「左に入るよ!」とお互いに声を掛け合い、距離感とタイミングを一瞬で伝え合います。ボールを渡す側も、受ける側もお互いに相手の「見え方」を意識しなければいけません。
ルール上、6回タッチされると攻守が交替し、強すぎるタッチや危険なチャージは禁止されています 日本ブラインドラグビー協会。激しい当たりを避け、常に動き続ける展開は、観客にとってもスピード感あふれる見応え十分のスポーツです。
一緒に応援しよう
見えない中で仲間を信じ、全力で走り続ける選手たちの姿は、初めて観戦する人に「視覚障害を感じさせない」と驚かれるほど高度でスピーディーです。
2019年に設立された一般社団法人日本ブラインドラグビー協会は、「視覚障害者と健常者が共にスポーツを楽しむ共生社会の実現」を目指して活動しています 日本ブラインドラグビー協会。会場での観戦、体験会への参加など、私たちにもできる応援があります。大きな声援は、選手たちの何よりの力になります。
スポーツファンとして、そして未来の支援者として、一緒にブラインドラグビーを盛り上げていきましょう。
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2026年11月6日~11月7日 東京・駒沢オリンピック公園
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*このブログはブラインドラグビーをもっと知って頂く目的で作成しています。内容は事前調査しておりますが、もし間違いなどがありましたらご指摘ください。